みつばちの不思議なくらし

ミツバチの家族

巣の中に住むのはみんな家族

ミツバチは、ひとつの巣を住居として、集団で生活しています。巣の中には、一匹の女王バチと数千匹〜数万匹の働きバチ、そして数百匹〜数千匹のオスバチが住んでいます。働きバチはメスですが、子供を産むことができるのはふつうは女王バチだけ。そのため、たった一匹の女王バチが、なんと、おなじ巣に住むすべての働きバチやオスバチの母親ということになります。つまり、ひとつの巣の中に住むミツバチたちは、みんなが血縁者どうしなのです。そして、この大家族は、女王バチが子供を産んで、働きバチがえさを運ぶというように、それぞれが自分の役割を果たすことで成り立っています。

女王バチは巣の中に一匹だけ。残りの約9割が働きバチ、約1割がオスバチです。(4〜6月頃)

ミツバチは子だくさん

女王バチの仕事は、産卵をすることです。羽化後一週間ほどすると交尾に出かけ、巣に戻ってからは毎日1500個〜2000個ほどの卵を産みつづけます。この特別な任務を果たすためか、働きバチの寿命が約1カ月であるのに対し、女王バチの寿命はその40倍の4年ほど。体重も働きバチの約2〜3倍もあります。

なまけ者(?)の息子たち

働きバチよりもやや大きいからだが特徴のオスバチは、女王バチに精子を提供するのが仕事です。女王バチとの交尾を目的に出かける以外は、食料を取りに出かけることもなく、巣の中でぶらぶらしています。しかし、秋になり、花蜜や花粉など食料の収穫が減りはじめると、働きバチから食事をもらえなくなり、巣の外に追い出されてしまいます。

よく働く娘たち

働きバチの仕事は、掃除や子育て、そして食料を集めることです。羽化してからしばらくの間は巣の掃除を、そのあとに幼虫の子育て、次に巣づくりを担当。そして、花粉をつぶしたり蜜を運んだりといった仕事をしたのちに、食料を調達するために巣の外へ出かけるようになります。このように、働きバチが担当する仕事が次々に変わるのは、巣の構造が原因です。ミツバチたちは女王バチを中心として球状に集まっていて、羽化したばかりの幼虫は中心部近くにいますが、新しい幼虫が産まれるにつれて巣の外側に押し出されていきます。それで、巣の内部の仕事から、巣の外へ出かける仕事へと変化するのです。

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