| 最初に産まれた働き蜂がローヤルゼリーを分泌するようになると、いよいよ本格的に産卵が始まります。このタイミングを見ながら、私たちは巣箱を一つずつ点検し、産卵を奨励するための給餌を行います。ミツバチの採蜜量は働き蜂の数の二乗に比例するといわれます。つまり、蜂の数が二倍になると採蜜量は四倍になるということです。巣箱内のミツバチの数を増やし、強群にすることを「健勢(けんせい)」と呼びますが、この時期の給餌は、養蜂家にとってこれから始まる最盛期の採蜜量を決定する重要な仕事なのです。
春は、三寒四温、菜種梅雨、花冷えといわれる気候が続くことでも明らかなように、天候の変化が非常に多い季節なので、温かい日が続くと思った矢先に急に冷え込んだりすることがあります。こんな時は特に要注意で、すでに産卵が始まっているため、急激に餌の消費量が増えているにもかかわらず、ミツバチが外へ出られない日が続くと、餓死したり、子どもを保温しきれなくなることもあるのです。このような不測の事態を招かないように、一箱ずつ条件の違う巣箱を注意深く見て回っています。 |