山田養蜂場
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STEP6:養蜂家の仕事(3)管理編

養蜂家の仕事は「採蜜」だけではありません。
おいしいはちみつをミツバチたちに届けてもらうために、
私たちは季節ごとにいろんな管理をおこなっています。


1.春の管理「分封を防ぐ」

5〜6月ころ、女王バチが春から卵を産み続け、働きバチがせっせと蜜や花粉を運び込むにつれ巣箱の中がいっぱいになり、産卵や蜜の貯蔵スペースが無くなりかけると分封が起こります。女王バチがまもなく生まれる新しい女王バチに巣を譲り、群の半分近い働きバチがおなかいっぱい蜜を吸いこんで、女王蜂と一緒にいっせいに巣箱から飛び出していくのです。




●チェックは念入りに

繁殖期の間は、必ず週1回は内検をおこない、新しい女王バチがつくられる王台を除去します。基本的に、女王バチが新しく巣板が多い場合は分封しにくいので、そのような環境にすると管理が楽になります。



2.夏の管理「暑さ対策」

ミツバチたちの夏の敵はやはり「暑さ」です。




●直射日光をさける工夫を

林内の木陰や屋根の下に設置するなどして、巣箱の温度の上昇を防ぎます。



3.秋の管理「スズメバチからミツバチを守る」

お盆が過ぎると、ミツバチたちの天敵であるスズメバチが現れはじめます。養蜂場でよく見られるのは、オオスズメバチ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチなどです。キイロスズメバチなどはミツバチを一匹づつ捕まえて蜂ダンゴにして持ち帰るだけですが、オオスズメバチになると片っ端からミツバチを噛み砕いて全滅状態にし、幼虫をすべて持ち帰ってしまいます。秋は、このおそろしい天敵からミツバチたちを守るための対策が必要です。



●駆蜂器(くぼうき)の取付

巣門の前に駆蜂器(くぼうき)と呼ばれるスズメバチ捕殺器を取り付けます。これはカゴのような形状をしており、偵察にきたスズメばちが帰るときに斜め上空に飛ぶという習性を利用して、いったん中に入ったら外にでれないような仕組になっています。一匹が捕まるとフェロモンの関係で他のススメバチもつぎつぎにカゴの中に入ってきます。これを仕掛けておけば、週1回程度の見回りでも十分被害は抑えられます。

●春からの仕掛けで防止

ペットボトルの中にはちみつを水で薄めていれ、さらにドライイーストを小さじ1杯程加えて発酵させます。これを巣箱の周りに春のうちから仕掛け、糖質を求めてやってくる越冬したスズメバチの女王バチを発酵臭でおびき寄せ、ペットボトルの罠で溺死させるというものです。春から対策することで、スズメバチの地域分布密度を少なくしようという作戦です。(日本酒・酢・砂糖を混ぜてつくる方法もあります。)



4.冬の管理「ミツバチの冬支度」

養蜂家の冬の仕事は、ミツバチたちを春まで静かに休ませてあげることです。寒さや餌不足といったことに気をつかいながら手入れをします。冬になるとミツバチたちに触りたくても触れないので、十分な管理が必要です。ミツバチたちの冬支度は、霜が降り始める秋のうちからはじめます。




●秋からの冬支度

お盆以降は採蜜は行わず、冬場にそなえて十分な貯蜜をもたせるようにします。また、巣枠の数を減らし、巣箱の中のミツバチの密度をあげてやることで、熱効率の高まる環境をつくります。

●寒さを防ぐ

巣門を狭くして巣箱の中に寒気が入るのを防ぎます。また、巣箱に保温シートをかけてやるなどの冬囲いをします。ミツバチが活動できるのは8度以上です。寒い日に内検を行うと巣箱の中の温度が下がってミツバチが傷つきますので注意しましょう。

●餌の確認

餌の蓄えをチェックし、もし不足していたら砂糖水などを与えます。

●巣箱・巣枠のメンテナンス

空になった巣箱をバーナーであぶって熱消毒したり、フタや巣箱の隙間のプロポリスや、巣枠についた無駄な巣を取り除く作業など、道具の修理・手入れをおこないます。

●新巣の制作

新しい巣板の組立てや巣箱の塗装を行えるのもこの時期です。
 

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